リベレステの歩み

1970年~昭和45年

河合組創業から
河合工務店へ

リベレステ創業者の河合純二は16歳で型枠大工職人の道に入り、1970年9月に「河合組」を創業しました。21歳という若さでの独立。何人もの年上の職人を率いて、あらゆる型枠工事を請け負いました。腕の良さと勢いだけは誰にも負けない、これが今日のリベレステの原点といえます。

創業してからしばらくは資金繰りが厳しくなることもしばしば。しかし、河合は率いる職人以上に現場で働きました。率先して働く親方がいるからこそ、職人たちの技術は上がり、高品質な仕事ができました。こうして、人望や社会的信用を集めながら河合組は急成長し、1977年春には年商1億円以上に。

そして、1979年6月、資本金300万円で「有限会社河合工務店」(本社・埼玉県越谷市谷中町)を設立しました。

1980年~昭和55年

初めてのマンション分譲、
事業拡大へ

原油価格が急騰した時期でしたが、河合の慎重な事業経営によって河合工務店は大きな影響を受けませんでした。資材置き場や支店を造り、職人のための賄い所と食堂、さらには営業所を新築し、労働環境を徐々に整えていきました。

そして、1981年10月、総合建設部門を開設し、越谷市南町の営業所をその拠点としました。型枠工事専業から総合建築業へ。1983年6月には有限会社から資本金1000万円の「株式会社河合工務店」(本社・埼玉県越谷市谷中町)に組織変更しました。

ビル建設などの大型案件を経て、1983年には小規模マンション「リバーコープ北八幡」(埼玉県草加市八幡町)の開発・販売を手がけました。これが初めてのマンション分譲となりこれをきっかけに1984年から正式に不動産業進出を果たしていきます。

埼玉県越谷市の旧社屋

1986年4月には、本社を越谷市谷中町から越谷市南町に移転。賃貸アパート・マンションの企画・設計・施工・販売・管理と一貫して引き受けられる強みを生かして、一般ユーザー向けの開発分譲にも力を入れるようになります。

会社の成長に応じて本社も手狭となったため、隣接する空き地を購入して、本社ビルを建設。1987年7月、3階建ての新本社が完成し、もともとあった営業所ものちに取り壊し、その跡地に本社ビルを増築しました。

1988年4月、不動産の売買・賃貸借の仲介部門を分離し、子会社トータル情報センター株式会社(埼玉県草加市金明町)を設立。当時、河合工務店では建設と不動産の両輪経営の中でも土地活用事業に積極的で、業務範囲も細かく広がりました。子会社を設立して仲介部門と管理の業務体制を整えることで、河合工務店本体は企画・設計・施工の建設業とマンション・戸建ての開発・分譲に専念できるようになったのです。

1990年~平成2年

戸建て分譲や温泉付きマンションの開発、リベレステへ

ベルドゥムール春日部

バブルが崩壊した1990年、結論として出てきたのは「高品質なものをどこよりも安く創って、売る」という原点に戻ることでした。1991年には「ベルメゾン南町」(埼玉県越谷市南町)を建設して、マンション販売を再開。

次は中規模マンションを開発・分譲しようと、「ベルドゥムール春日部」(埼玉県春日部市南)の販売を始めたところ、大きな話題に。価格が安いだけではなく、"ワンランク上の住環境の供給"を目指した高品質なこのマンションは、今日まで続く分譲マンション「ベルドゥムール」シリーズの先駆けとなりました。

マンション分譲の一方で、1993年3月には戸建て分譲住宅「ベルフルーブ越谷花田」8棟を販売。その後、「ベルフルーブ」シリーズで徐々に大規模開発へと乗り出していきました。

低価格でも高品質な商品を追求していく中で、住宅部材の開発輸入も始めました。中国・大連からマンションの内装用の大理石と御影石を初めて直輸入したのが1994年10月。ほかにも、カナダからは暖炉、オーク無垢材の室内ドアやキャビネット、イタリアからは大理石、フィンランドからはサウナを直輸入した実績があり、海外とのコンタクトも積極的に行っています。

中国やカナダなどからの資材を大量購入すれば、加工組立・配送拠点が不可欠になります。そこで千葉県東金市の広大な敷地に倉庫を建設しました。この「東金物流センター」 (千葉県東金市滝沢) は1997年3月に完成し、今日でも当社の資材配送拠点として大きな役割を果たしています。

1998年、河合工務店のマンションはさらなる進化を遂げます。温泉付きマンション「ベルドゥムール越谷湯元温泉」 (埼玉県越谷市東大沢) の開発をし、戸々への温泉供給は、首都圏では画期的なアイデアでした。同時並行的に計画を進めていた「ベルドゥムール柏湯元温泉」(千葉県柏市青葉台)は1999年から販売を開始。全334戸という当社最大規模のマンションとなりました。

そして、これまでの試みが高く評価され、1999年2月に河合工務店は98年度アントレプレナー大賞(社団法人ニュービジネス協議会主催)を受賞。この栄誉をはずみとして、株式の店頭公開準備に入り、1999年10月に社名を現在のリベレステ株式会社に変更しました。

2000年~平成12年

二地域住居の提案、リゾートマンション・別荘地販売へ

  • ベルジューレ軽井沢
  • ベルドゥムールランドマーク秋田 展望風呂

2000年12月、リベレステは株式店頭公開(現在はJASDAQ上場に相当)を迎えました。当初の市場の評価は厳しいものでしたが、堅実な増収増益の実績が次第に評価され、良好な財務体質を築けるように。

当時、当社は団塊世代向けの「二地域居住」のニーズにいち早く注目し、2002年には高級リゾートマンション「ベルジューレ軽井沢」(長野県北佐久郡軽井沢町)の開発・分譲に乗り出しました。また、2004年4月から大規模リゾートマンション「サーム千歳ドミニオ」(北海道千歳市 文京 )の販売、2006年4月には別荘地「アヴェニュー佐久平」(長野県佐久市平賀)の販売を開始。

一方、温泉付きマンションの開発は東北地方へ。2002年5月、居住者専用の29階展望温泉をたずさえた超高層マンション「ベルドゥムールランドマーク秋田」の販売を開始し、翌2003年5月に完成しました。越谷湯元温泉、柏湯元温泉と合わせて、全部で3温泉の掘削に成功したのです。

全国市場へのビジネス展開の足掛かりとして2003年9月、新しく東京支店(東京都中央区日本橋室町、のちに現在地へ移転)を開設しました。

その後、リゾートホテル「裏磐梯猫魔ホテル」(福島県耶麻郡北塩原村)後に、星野リゾート裏磐梯ホテル、「猫魔ホテル猪苗代ゴルフコース」など、経営の多角化に乗り出しました。

2010年~平成22年

アウトレットマンションの販売、そして収益物件の開発へ

  • ホテルサンクローバー越谷駅前
  • ベルドゥムール習志野台

サブプライム危機、リーマンショックを機に発生したマンションの販売不振に伴い、在庫をかかえたデベロッパーから一括して買い取り再販売するいわゆるアウトレットマンションの販売を開始。さらに、工事が中断してしまったマンションを建設部門を持つ当社の強みを生かし工事を再開して販売。マスコミなどにも取り上げられました。近年は収益物件の開発にも注力し、都心の賃貸マンションやビジネスホテルの開発を手掛け、市場に合わせて事業の方向性を変化させながら経営を進めております。

私たちリベレステは「すべての人に住みやすさを実現すること」を使命とし、真にゆとりある暮らしを提供いたします。創業約半世紀の歴史ある企業に成長させていただいた皆様に感謝すると共に、改めて「ものづくり」の会社として地域に愛され、全国の消費者様より喜ばれる企業として、商品力・品質管理をさらに磨き上げ、皆様と共に成長を遂げて行く企業を目指して参ります。